キメラアントが(大して)強くない2つの根拠

一般的にHUNTER×HUNTERではキメラアント編でバトルレベルが急激にインフレしたと言われているが、実際のところ物語を詳細に読み進めていくとキメラアントたちがそれほど強くないことが分かる。

私の意見としては現在までで登場した敵集団の中で幻影旅団が最強だと思っているのだが、どういった点からキメラアントがそこまで強くないと判断できるのかを見ていきたい。

1.危険度ランク

HUNTER×HUNTERの世界では危険生物をランク付けするシステムが存在するのだが、キメラアントたちの格付けはBランクになっている。

Bランクは『早急に殲滅させる生物で、その方法は確定しているが、コストが高くハイリスク。国単位。国際的な対応が必要。』 – 単行本33巻より抜粋 とされている。

実際、ネテロが率いたハンター協会の討伐集団によって打倒されたことを考えると上記の通りBランクの格付けは妥当だったと考えられる。

これに対し、幻影旅団は枠組みこそ違うがA級の賞金首の集団であることが作中で明らかにされていることから、より危険度の高い集団であることが推察される。

2.対戦成績

キメラアントの強さを判断する有効な手法として、対戦した相手を確認することが挙げられるだろうが、キメラアントの主な対戦成績は以下の通りである。

■倒した相手

  • ネテロ(メルエム)
  • カイト(ネフェルピトー)
  • ポックル(ザザン)

■倒された相手

  • ゴンさん(ネフェルピトー)
  • ヂートゥ(シルバ)
  • レオル(モラウ)

ここで、注目したいのはネフェルピトーの敗北だ。

まずネフェルピトーだが、制約により全盛期の力を得たゴンになす術なく敗れている。

ゴンの強さがクローズアップされがちになるが、考えなければならないのは全盛期のゴンに大敗するということは、現時点で全盛期のゴンに匹敵する力量を持っていると思われるジンにも大敗するということだ。

むしろ念の総力と身体能力のみ全盛期になったゴンよりも、現在のジンのほうが念や体術の練度を考えると『ネフェルピトーを倒した時のゴン < ジン』という図式が成り立つ可能性は高い。

すなわち、護衛軍ですらジンやそれに匹敵する力量を持つと思われるヒソカなどを相手にすると一蹴されると判断できる。

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