ハンターファンの間では笑い話となっている「ゴンさん」だが、その実力はネフェルピトーを圧倒しさらには「王に届き得る」と言わしめた。ネフェルピトーの実力が作中でどのていどなのかは議論が分かれるが、少なくともゴンさんがメルエムに匹敵する作中最強の人物であることは間違いない。
ゴンさんについて
ハンターファンが「ゴンさん」と呼んでいる人物は怒り狂ったゴンが「どうなっても良い」という覚悟でネフェルピトーを倒せるレベルにまで成長した姿だ。ゴンにどうしてこのような事が出来たのか作中では明らかになっていないが、それまでの念に関する情報を集約するとおおよその見当はつく。
これはあくまでも私個人の予想だが、ゴンがこの時行ったことは「自分の身を犠牲にするという誓約を立てることで、自分の潜在能力の全てを開放した」ことだと考られる。
ここで大事なのが「潜在能力を解放した」という点だ。潜在能力を解放するという行為は「無制限に強くなる」ということとは全く意味の異なるものだ。強くなる上限はあくまでゴンが将来的に成長する度合いに制限される。
ここで私が「無制限に強くなる」ではなく「潜在能力を解放した」だと考える根拠は二つある。
- ピトーの「成長したんだ。僕を倒せるレベルにまで」という発言
- 誓約の効果
恐らくピトーはゴンの潜在能力を肌で感じており、そのため目の前で起きた光景が「潜在能力の最大活用」だと認識した。
ゴンがこの時行った「どうなっても良い」という誓約は一個人ができるものとしては最大であろう。しかしそれを持ってしても「制限なしに強くなる」ということは不可能ではないだろうか。
そもそも念能力では基本的に人智をはるかに凌駕するようなことはできない。もちろん誓約によってあるていどは可能になるが「無制限に強く」なるというのは行き過ぎていると判断した。
これらの理由から私はゴンさんは「ゴンが将来的になるはずだった姿」だと認識している。
ジン=ゴンさん=メルエム
そうやって考えていくと生まれてくる疑問が一つある。それは「じゃあジンってどれだけ強いんだ?」ということである。
ゴンが念能力者として高い潜在能力を備えているのは父親であるジンの影響が強い。さらに加えて言えばハンター試験の合格の仕方を考えると、ジンのほうがゴンよりも優れた身体能力の持ち主である可能性が高い。
ジンが現時点で何歳かは分からないが、見た目から察するに念能力者として最も脂が乗っている時期であることは間違いない。そうなるとゴンの行きつく姿であるゴンさんと同じ、もしくはそれ以上の戦闘能力を有している可能性が高い。
そうだとするとジンは作中最強のキャラクターなのかもしれない。