メルエムとコムギが出会っていなかったら

コムギとの出会いによって大きな影響を受けたメルエムだが、仮にコムギと出会っていなかったらその後どのような変化があったのかを空想してみようと思う。「歴史にもしはない」という原則はこの際忘れることにしよう。

メルエムの理不尽が治らない

誕生直後のメルエムはちょっとしたことで部下を殺したり、ネフェルピトーを殴打したりしていた。また助命を請う人間に対して全く耳を傾けることなく殺害していた。これはメルエムが自分以外の他者に敬意や興味といった感心を示していなかったことに由来する。

しかしコムギという軍議において自分以上の能力と才覚を持つ人間に出会った事で考え方が変わり、相手のことも考えて行動するようになった。

そのためコムギに出会っていなかったら初期の理不尽大魔王っぷりがいつまででも続いていただろう。

不自然な語彙(ごい)選択

軍議はキメラアント編の物語と深くリンクしている。そのため軍議登場以来、キャラクターが話す際に何かと「詰む」や「悪手」などのおよそ日常会話では使用しない盤上ゲーム特有の用語が連発されるようになった。

コムギと対戦する前にもメルエムは将棋や囲碁などを打っていたが、圧倒言う間に国内チャンピオンを倒してしまったため描写はほとんど無くメルエム自身にも何ら影響を与えていない。

そのためコムギがいなければこのような偏った言葉が連発されることもなかっただろう。

ネテロ以外にも討伐側に犠牲者が出る

コムギに出会ったことで寛容になったメルエムだからこそ宮殿から離れた位置での戦闘に応じてくれた。しかし理不尽モード全開のメルエムであれば宮殿で即座に戦闘に入った可能性が高い。

あの時点では護衛軍との分断は達成できておらず、そのため他の討伐隊メンバーとネテロがかなり接近した状態で戦うことになる。そうなった場合、メルエムに敗北したネテロが薔薇を爆発させると、それによって何人かのハンターが巻き込まれてしまうかもしれない。

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