ノブナガ本人の実力、引いては旅団全体のイメージを大きく低下させたノブナガの円。カイトで50m、ゼノで300m、ピトーで2kmなのに対し、ノブナガの円はわずか4mしか伸ばせないというヘタレっぷりで、読者からは「ノブナガ弱すぎ」との酷評を受けていた。
しかしノブナガの円の範囲には彼の念能力に大きく起因している可能性があるのをご存じだろうか?
ノブナガの能力
ノブナガについて作中で明らかになっていることは「剣を使用する強化系能力者」というくらいだ。明確な形で能力を発動した場面も無ければ、本気モードで戦闘を行ったことすらない。しかし他の団員の発言や、ノブナガ自身の行動からどのような能力なのかはかなりはっきりとした形で想像できる。
まず始めに作中のシーンで参考となる部分をまとめてみた。
- フランクリンの「ノブナガの能力はタイマン専門みたいなところがある」という発言
- 対峙したキルアの「おそらく居合の使い手」という予想
- 攻撃開始前に必ず「動くな」ないし「間合いに入ったら斬る」と相手に対して指示をしている
以上の点を作中から読み取ることができる。これらの情報を整理するとノブナガの能力は斬撃系のカウンター能力だと推測される。また「相手が指示に背いた場合にのみ発動できる」という制約があるため、そのぶん斬撃の威力もしくは速度が向上すると考えられる。
円との関連性
作中でノブナガが行っていた指示の多くは「俺の間合いに入ったら斬る」というものだった。この言葉から推察されるのは「指示できるのはノブナガの居合の範囲に相手がいる場合に限る」ということだ。
あくまでも状況証拠に過ぎないが、作中でノブナガが能力を発動しようとした時は全て自分から近い位置に相手がいた。
仮にこの仮説があっているとすると、ノブナガは自分の間合いに相手がいることを確実に察知する必要がある。例えば暗闇の中で相手に絶を使われれば、自らの間合いにいても場所を特定することができない(悪くすれば存在すら察知できない)。
ノブナガの円とはこうした状況にのみ対応する完全な能力ありきのものだったのではないか。