ゼノ曰く、ネテロの最も厄介な能力である『百式観音』(ただしネテロが作中で繰り出したのはこれしかない)。メルエムですら容易には攻略できなかった凄い能力だが、冷静に分析してみると系統的に考えても凄い能力であることが分かってきた。
百式観音の特徴
百式観音は具現化した観音の手によって相手を攻撃する技で、最大の特徴はその速度と攻撃の読みにくさにある。ただし攻撃の読みにくさは百式観音の特徴と言うよりは念能力者としてネテロの流が恐ろしくスムーズなことに由来しているとも考えられる。
いずれにせよ百式観音を発動してから攻撃までの時間が限りなく短いため、この攻撃が来ると分かっていても回避することは至難になる。ネフェルピトーがネテロと相対した時に使用した黒子舞想(テレプシコーラ)は発動から攻撃に要する時間が0.1秒という超速効型の能力だったが、ネテロの百式観音はそれを優に上回る速度でピトーに先制攻撃を与えた。
ただし攻撃内容は自由自在というわけでなく、あらかじめプログラムされた動きに従ってしか動作することができない。ただしプログラムされた動きの数は膨大で、さらにはそらを組み合わせることによって事実上、無数に近い攻撃パターンを実現することができる。
百式観音に必要な系統能力
この百式観音は強化系のネテロにとってカストロの分身(ダブル)以上にメモリを消費する能力だと言える。
以下に百式観音を使用するのに必要な系統をまとめてみた。
- 具現化系
- 操作系
- 強化系
観音像を具現化するのに必要だと考えられる。
観音を操作するのに必要。この場合はあらかじめプログラムを組んでおくためオート型の操作となる。
具現化した観音像を強化している可能性がある。強化系能力は必須ではないが、さすがに自分が属している系統能力を使用していないはずはないだろう。
これらの系統を使いこなすことはかなり困難になるため、百式観音はかなりメモリを消費する能力だと考えられる。そのためネテロがどうしてメモリ不足にならないのか不思議で仕方ない。
百式観音の制約
ただし百式観音には複数の制約があり、これが能力の精度や威力を上げていると考えらえれる。具体的な制約内容としては次のようなものが挙げられる。
- 決められた動きのみを行う
- 具現化するのは一瞬
- 合掌する必要がある
これによって操作難度をかなり低くしている。
能力発動から攻撃終了までの時間が恐ろしく短いため、必然的に観音像を具現化する時間も短い。
能力を発動するためには毎回手のひらを合わせる必要がある。ただしこれは必須ではないらしく、心の中で合掌すれば問題ないらしい。とは言え能力を出すために毎回、合掌(もしくは精神統一)する時間が必要になるため連続攻撃がしずらくなる。
こういった制約があることによってネテロはこの複雑な能力を高いレベルで実現していると考えられる。