クラピカ vs ウボォーギンの不思議・疑問点

ヨークシンシティ編で最大の戦闘シーンであるクラピカvsウボォーギン戦。念能力による戦闘としては作中でも屈指のハイレベルの戦いで迫力満点の戦いぶりだった。しかしはこの戦闘シーンでいくつか疑問に残る点がある。それらはどういったものなのか見ていきたい。

クラピカの防御力

一つ目はクラピカの攻防力の高さだ。ウボォーギンとの攻防でクラピカは生身の体でそのパンチを受けてほとんどダメージを受けていない。これはかなり驚きな事で、強化系を100%近く極めたウボォーギンの攻撃をガード出来るのは同じ強化系能力者で無ければ不可能なはずだ。

しかしクラピカはウボォーギンの普通のパンチは腕一本で防ぎ、さらにはビックバンインパクトですら腕を骨折するだけで済んでいる。これは一体どういう事なのだろうか。おかしな点が二つある。

  1. 絶対時間(エンペラータイム)は覚えた念能力であればどの系統でも精度で100%で使用出来るだけで、全ての系統能力を自在に使えるわけではない。つまりクラピカが具現化した五本の鎖の精度がそれぞれ高いだけで、強化系と同等のオーラの総量になるわけではない。
  2. ウボォーギンのビックバンインパクトを防ぐためには硬(堅では不十分)によるガードが不可欠だが、クラピカがあの短時間の修行で硬を習得していたとは考えずらい。また仮に硬が使えたとしてもオーラの攻防力の移動は長期間に渡る修行が必要なので、背後から攻撃してきたウボォーギンに対応出来るはずがない。

以上の点からウボォー戦で見せたクラピカの防御力の高さは謎だとしか言いようがない。恐らくは絶対時間(エンペラータイム)の能力設定をややこしくしてしまったためだと考えられる。

凝を使わなかった理由

もう一つはウボォーギンが戦闘中に凝を使わなかった事だ。ビスケが言うには凝は戦闘の基本で、能力が分かっていない相手と戦う際には常に凝の状態で戦うようにゴンとキルアに教えていた。戦闘において豊富な経験を持つウボォーギンが何故クラピカ相手に凝を使っていなかったのだろうか。

これに関しては一応納得のいく答え(仮説)がある。それはウボォーギンがクラピカを操作系能力者だと信じ込んでいたというものだ。鎖に捕えられた際の発言からもクラピカのことを操作系能力者だと思っていた事が分かる。だとすれば見える鎖のみに注意を払えば良く、陰に対する警戒をしなくて良い。むしろ凝をすればその分のオーラを攻撃に回すことが出来なくなってしまう。

加えてクラピカが途中で全力を出すよう挑発したのもウボォーギンに凝を使う精神的余裕を無くさせるためだったのかもしれない。

このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です