メルエム

メルエム

出典:HUNTER×HUNTER 冨樫義博

キメラアント編で登場した作中最強の敵。キメラアントの女王が生物統一を果たす存在として自らの命を犠牲にして出産した。生まれた直後はとても残酷な性格で命令を即座に実行しなかった部下二人をその場で処刑した。誰にも教えられずに凝を使用しており、ネフェルピトーらと同様に生れながらにして念を使いこなせる様子。

当初は自分の能力を過信し他人の気持ちなど全く顧みなかったが、コムギと軍儀をしていくうちに他者へ配慮をするようになっていった。

戦闘能力について

唯一の戦闘シーンであるネテロ戦でその桁外れの戦闘能力を披露した。当初、戦おうとしなかったメルエムに対してネテロは自分に勝ったら名前を教えるという条件で戦闘に引き込んだ。そのためメルエムはネテロを殺さずに戦闘力だけ削り取るように戦っており、殺すつもりで戦いを挑んでいるネテロに対してかなり不利な条件での戦いだった。

戦いではネテロは自身の最強の技である百式観音を始めから使用し、最後には捨て身の必殺技である零(ぜろ)を発動するも最終的にほとんどダメージを与えられなかった。人間として最強クラスの念能力者であるネテロをして歯が立たないほどの強さは、それまでのHUNTER×HUNTERの勢力図を一変させるほどだった。

念能力について

念系統 特質系
念能力者を喰らうことでその能力を吸収出来ることから特質系能力者だと考えられる。ネフェルピトーと言い人間でないだけあってキメラアントには特質系能力者が多いようだ。

発(必殺技)

捕食することで相手の念能力を吸収する能力を持っており、これはいわゆるクロロの盗賊の極意(スキルハンター)の上位互換に相当する能力だと言える。盗賊の極意(スキルハンター)がいくつもの条件をクリアしたうえでさらに盗んだ相手が死亡した場合は能力を失ってしまうのに対し、メルエムの能力は相手を殺すことが前提なので一度手に入れてしまえば永久に能力を失うことがない。

さらにクロロが能力を引き出す際は必ず本を持っていなければならないのに対して、メルエムは能力を引き出す際の条件はない。盗賊の極意(スキルハンター)でさえ作中最強クラスの能力である事を考えるとメルエムの能力の凄さを思い知らされる。

ステータス

  • 念能力
  • 10点。作中最強と言っていい。特質系能力者でありながら強化系のネテロが放った必殺技である零(ぜろ)を受けてほとんど無傷だった。念能力者としてはそれまでの登場人物とは別の次元にいる。

  • 身体能力
  • 10点。宮殿でネテロとゼノと対峙した際、二人が僅かに警戒を緩めた一瞬でその間を横切った。百戦錬磨の手練れたちをして目で追い切れないほどの俊敏性を備えている。

  • リーダーシップ
  • 8点。王というだけあって地位に相応しい統率力を発揮している。最初は力一辺倒であったが次第に剛柔を織り交ぜるようになり、護衛軍の三人も王に対してさらに忠誠を強めていった。

  • 人望
  • 5点。生まれた際に女王に対する悪辣な態度で護衛軍以外のキメラアントの反発を買った。特にコルトは女王の体に対する心配と王の残虐性に耐えきれなくなり人間たちに投降してしまった。その後、残虐な性格は和らいで行ったがメルエムを憎んでいるキメラアントは多かった。

  • 分析能力
  • 9点。戦闘力だけでなく知略にも長けているのがメルエムの特徴。チェスや囲碁のチャンピオンたちをものの数回対局しただけで打ち負かしてしまうほど戦術理解の飲み込みが早く、その過程で洞察力や分析力を養っていった。ピトーやユピーらが戦闘経験の少ない故に実戦で実力を出し切れなかったり判断ミスをしてしまう中、メルエムは培った分析能力を駆使して確実にネテロを追い詰めていった。

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