キメラアント編で流星街で蟻と戦っている際に登場した廻天(リッパー・サイクロトロン)。腕を回した回数だけパンチの威力が増すという単純極まりない能力だが、一部のファンの間ではこの能力の強弱を巡って論争が繰り広げられている。果たしてフィンクスの強面はハッタリなのかそれとも旅団屈指の手練れなのだろうか。
最弱説
最強か最弱のどちらかを選べと問われれば最弱の能力だと答える読者が多いのではないか。下手をすればゴンのジャジャン拳よりも長い溜めが必要で、かつジャジャン拳のようにパンチだけでなく放出系や変化系の能力を繰り出す事が出来ない。加えてフィンクス本人が回数と威力の関係を正確に理解出来ていないのも問題だ。たいていは加減が出来ないらしいが、威力が上がるほどにオーラの消費量も増えるのだからパンチを避けられた場合は必要以上のオーラを消費する事にもなる。
そもそも強化系能力者ならわざわざ制約を掛けなくても必要なオーラの量は生み出せるのだから、わざわざ条件を付けて攻撃の威力を増すような能力は非効率だと言える。ウボォーギンのビックバンインパクトはほとんど溜めが必要ないので実戦でも使いやすいが、廻天(リッパー・サイクロトロン)を実戦で使う場面があるのか疑問である。
フィンクスが威力の加減が分からないのも実戦で使う場面があまり無いからではないのか。
最強説
しかし何と言ってもその破壊力は魅力的だ。あの防御の固いキメラアントを一撃のもとに粉砕し跡形もないほどにしてしまう。ゴンのジャジャン拳ですらあそこまでダメージを与えられていなかったことを考えると、同じタイプの能力であっても条件の高さから威力に大きな差が出ているのだろう。
廻天(リッパー・サイクロトロン)は腕を回してから攻撃するまでの時間が厳密には分かっていない。もし腕を回してから数分間あの威力で攻撃が出来るとしたら驚異的な能力だと言える。