冨樫先生の代表作であるHUNTER×HUNTERと幽遊白書だが、同じ作家で同じバトル漫画ということもあり似ている部分が多々ある。今回はその中でも「ここが凄く似ている」という部分を五つピックアップしてみた。
1.メインキャラの構成
何といってもメインキャラの被りが半端ない。ざっと見ると以下のようになっている
- キルア→飛影
- クラピカ→蔵馬
- ビスケ→幻海
- レオリオ→桑原
- クロロ→仙水
- ジン→浦飯
ただし主人公であるゴンは幽遊白書に該当するキャラクターはいない。ジンが会長選挙編で登場する以前は「ゴン=浦飯」と考える向きもあったが実際、性格こそ似ている部分はあるが、容姿の雰囲気や言動はそこまで似ていなかった。
2.念能力と霊力
HUNTER×HUNTERで登場する念能力と幽遊白書で登場する能力も中身が酷似している。幽遊白書ではHUNTER×HUNTERのように能力が体系化されてはいないが、それぞれのキャラクターの能力を考えるとその多くが念能力の系統で説明ができる。
【例】
- 邪王炎殺拳→変化系
- 霊丸→放出系
- 薔薇の鞭→強化系・変化系
- 霊剣→変化系
3.幻影旅団と仙水のグループ
出てくるタイミングもそうだが、幻影旅団と仙水が組織していたグループには共通点がある。そもそも仙水がクロロに似ているのだが、それだけでなく構成員の特徴も似ている。幻影旅団のメンバーの多くは流星街出身者で社会のはみ出し者的な存在だった。仙水が自らの組織に引き込んだ人間も社会と馴染めない人々だった。
そういった視点で見てみると幻影旅団と仙水グループは社会が生んだひずみの象徴なのかもしれない。