キルアの祖父で暗殺者らしくない温厚な性格の持ち主。一日一殺など、とんでもない事が書かれた服を着ている。ちなみに日替わりのようで、出てくる度に違う文字が書かれている。
暗殺一家の人間であるにも関わらず人の命を重んじるなど、まっとうな考えの持ち主。キルアが暗殺一家の中で育ちながらも人殺しに対して抵抗を感じる要因の一つとしてゼノの存在があると思われる。
殺しはあくまでも仕事として考えており、クロロに尋ねられた際にも自分は快楽殺人者では無くただ働きはご免だと語っている。
またキメラアント編では、ネテロから依頼された任務によってコムギに瀕死の重傷を負わせてしまい、その事で仕事以外で初めて人を殺めてしまったかもしれないと落ち込む場面が描かれていた。
キルアに対する姿勢
他の家族と同じようにキルアの素質を高く評価しているが、性格の違いからか接する態度は異なり、ミルキからはキルアに対する態度が甘すぎると咎められる事もあった。
その一方でキメラアント編でキルアに遭遇した際は「死ぬなよ」と一声かけただけで、助けたり死なないように行動を共にしようとはせずにそのまま帰っている。この程度で死ぬような器では無いと確信しているのか、それともこの程度で死ぬようであれば大した器でないと思っているのかは不明だが、メルエムと対峙してその圧倒的な力量を知っている立場にしてはそっけない態度だったとように思える。
念能力について
クロロとの戦闘シーンからは放出系能力者であるようにも見えるがハンターズガイドによると変化系能力者らしい。言われてみると基本の技であるドラゴンヘッドはオーラの形を龍の頭に変形させるものなので、そう考えると変化系能力者が妥当だと言える。
それにしてもキルアと言い、シルバと言いさすがに家族だけあってゾルディック家には変化系能力者が多い。
発(必殺技)
変化系でありながら能力の中に放出系や具現化系に属する技も取り入れているため、相性の悪さから来るメモリ不足が心配されるがそんなことお構いなしに強い。また龍をモチーフにしているため、ファンの間でとても人気の高い能力である。
- 龍頭戯画(ドラゴンヘッド)
- 牙突(ドラゴンランス)
- 龍星群(ドラゴンダイヴ)
ゼノの能力の基本となる技。オーラを龍の形に変形させることで物理的に実体を持たせ、これによって攻撃をしたりこれに乗って空中を移動したり出来る。基本的には変化系の能力ではあるがオーラを物体化するため具現化系の能力も交じっていると考えられる。
ドラゴンヘッドによって造られた龍の頭部を鋭くする事で相手を攻撃する。手元から離さない事によって自由自在のコントロールが可能になっており、攻撃するだけでなく相手を捕縛することも出来る。
キメラアント編で使用された能力。無数の龍の形をした龍を流星のように落下させる。手元から離れてしまうため本来は苦手であるはずの放出系能力を必用とするため個々の威力は低いと考えられる。ただしコムギはそれを喰らって瀕死の状態になった。
総合データ
- 念能力
- 身体能力
- リーダーシップ
- 人望
- 分析能力
9点。クロロとの戦いを見ても、キメラアント編でネテロがハンター協会の人間ではなくゼノに宮殿への突入の手助けを依頼した事などを考えても最も優れた念能力者だったと考えられる。ただし自ら語るようにネテロには及ばないらしく最高点を付けるには至らない。
8点。老齢に達しているとは思えない軽快な動きでクロロを苦しめた。しかし小柄な体格や年齢の事を考慮してシルバよりも低い点数を付けた。
7点。作中でも発揮する機会はほとんど無く、既に家長の座をシルバに譲っていることからもそもそもリーダーシップを必要とされる立場にない。しかしシルバの前に家長としてゾルディック家を束ねていた事、さらにはヨークシン編で旅団暗殺の依頼を受けた際、旅団の襲撃により混乱が生じていたマフィア達を一喝してこれを鎮めている事などからある程度、人をまとめる力はあったようだ。
7点。暗殺者とは思えないほど立派な人格を持っており、カナリアもゼノならキルアを救ってくれるかもしれないと考えていた。
9点。長年の戦闘から多くの経験と知識が培われている。クロロとの戦闘の際に非常に高い分析能力を披露しており、スキルハンターに関する制約の厳しさやクロロの発動した能力が時間稼ぎにしか過ぎない事などを瞬時に見破っていた。