HUNTER×HUNTERの0巻について

『劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントム・ルージュ)』の公開に合わせて劇場版を見に来た人限定に配布された漫画。内容は以前ジャンプに掲載されたクラピカの過去編、もう少し正確に言うとクルタ族の集落で暮らしていた時の話しが描かれている。

興行的には同じくジャンプの人気漫画である『NARUTO』の劇場版を抜いて『ONE PIECE』に次ぐ成功を収めたそうだが、その大きな原動力となったのがこの0巻の存在だとも言われている。

個人的にはそんな事も無いだろうと思うのだが、実際のところ0巻が楽しみで映画を見に行った人はどのくらいいるのだろうか?

読んでみての感想

劇場公開二日目に『劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントム・ルージュ)』を見に行って映画館入口で手渡されたのだが、正直言って0巻が配布されているという情報は知らなかった。

「何か分からないけどラッキー!!」と思いながら映画が上映されるまでの間、ポップコーンを片手に読んでいたのだが正直がっかりした。

内容が面白くないとか以前の問題で、劇場公開に先駆けてジャンプで掲載されたクラピカの過去編がそのまま0巻の内容になっていたからだ。あらかじめその事も知っていれば何とも思わなかっただろうが、てっきり未知の内容が掲載されいていると思い込んでいたため残念だった。

がっかり過ぎて映画が終わった後、漫画を席に置き忘れてしまったことは今となっては良い思い出だ。

唯一面白かった所

そんながっかりさせられた0巻だったが唯一面白い部分があった。それは巻末に掲載されていた富樫先生のインタビューだ。その全部をここで言うわけにはいかないが、その中でも最も印象的だった内容が

「クラピカと旅団の対決はどうなりますか?」
「全員死にます」

というものだ。これに対してネット上で幾らか話題になったが「作中でクラピカと旅団が全員死ぬ」ということか、もしくは「人間だからいつかは全員死ぬ」というどちらなのか?

答えは分からないが、レオリオからの緊急の電話(ゴンの生命の危機について知らせるはずだった)にも応じないクラピカの態度を見る限り、クラピカの現状は相当差し迫ったものである可能性が高い。

暗黒大陸の行方だけでなくクラピカの状況に関しても再開後どうなるかが楽しみだ。

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