ネフェルピトーはヒソカに一蹴される【らしい】

2012年夏頃に富樫先生に行われたインタビューで「ヒソカやイルミだしたら護衛軍もあっさり負ける」という趣旨の発言がされた。ファンの間ではキメラアント編では激しいインフレ(敵が急激に強くなること)が起きたと言われているが、ネフェルピトー辺りがヒソカやイルミよりも弱いとしたら、敵のレベルはグリードアイランド編以前と比べてさほど上がっていない事になる。

多くの読者の意見と作者の意見が真っ向から対立した形だが、もう一度キメラアント編を見つめ直してみたい。

ネフェルピトーの評価

ネフェルピトーの実力は多くの念能力者からとても高い評価を受けている。キルアはイルミやヒソカ異常に気味の悪いオーラで今まで見てきたどの念能力者よりも強敵だと話していた。またネテロが数キロ先からピトーを見た際も自分よりも格上の使い手である可能性を示唆した。

念能力者の実力を図る際に円の範囲が一つの基準として考えられるが、この点もピトーはずば抜けている。それまで作中で登場した人物の中でゼノの300mが最大だったが、それに対してピトーの円は最大で数キロ先まで感知出来る(ただしピトーの円はアメーバ状)。ゼノの実力はヨークシンでの戦闘場面と発言からクロロと同じくらいのレベルと考えられるが、円を基準に考えるとピトーの実力はこれらを大きく上回る可能性がある。

ネフェルピトー vs ヒソカ

果たしてヒソカは戦闘面においてネフェルピトーを大きく上回る実力者なのだろうか。もしそうならどういった点で上回っているのだろうか。

それは恐らく戦闘経験から来る念能力の使い方や心理的な駆け引きの上手さになって来るのだろう。恐らくオーラの総量や念能力者としての素質はピトーの方が上回っている。しかしモラウが言っていたようにオーラの多寡で勝敗が決まると考えるのは早計だ。むしろそれは勝敗を決定する一要因でしかない。

ヒソカの強さはオーラの量などではなく、バンジーガムやドッキリテクスチャーを巧みに利用して相手を物理的にも心理的にも追い詰めていくところにある。これは自分の念能力の特性を知り尽くしているからこそ出来る事であり、それに対してピトーは念を覚えたばかりで(そもそも生まれたばかり)駆け引きという点ではとても優れているとは言い難い。

ヒソカやイルミらと実際に戦うと、オーラの多寡よりもそういった要素のほうが遥かに重要性が高いためピトーら護衛軍は勝てないのではないだろうか。

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