アイザック=ネテロ 

ハンター教会会長という重責を担う人間とは思えないほど淡泊な性格をしており、初対面の人間にも自分から積極的に話しかける。キルアとゴンにハンター試験で出会った際に二人の才能を見抜き、三次試験会場へ向かう飛行船では二人とボールを使ったゲームをしている。

その性格から高い地位にある人間には思えないが、ハンターの中では非常に高い名声と人望を得ているようで、飛行船から現れた際はそれまで横暴な態度をとっていたメンチが急にかしこまり、十二支んの多くはネテロに指名された動物に合わせるため自らのキャラ(見た目や性格)を変えている。

その一方でビスケ曰く非常にいじわるな性格をしているらしく、ネテロが一ヶ月で達成しろと言ったことは普通の人だと一年はかかるものらしい。

戦闘能力について

念能力においてはほとんど全てのハンターが属するであろう心源流の師範であり、水見式や念の四大行を作ったのもこの人ということになる。また流の技術が異様に高く、ゼノが話にはオーラの流れから次の攻撃を読むことが全く出来ないらしい。

身体能力も同様に高く、三次試験会場へ向かう飛行船ではキルアとゴンの二人を相手に高い運動能力を見せた。この際、キルアが常人なら骨がくだけるほどの蹴りをすねく放ったが、逆に自分のほうがダメージを受けていた。またゴンの頭突きに対しても何度も腹筋で受け止めており、その気になれば逆にゴンの頭を砕くことも出来たようである。

念能力について

念系統 強化系
百式観音の性質上、ネテロがどの系統に属しているのか見極めるのは非常に難しいが一応強化系という事らしい。ゼノのドラゴンヘッドのように変化形能力でオーラの形を形成し圧縮し、強化系能力で観音の威力を上げて、放出系能力で零のように肉体から離れた攻撃を可能にしているという事だろう。

確かに強化系能力者なら変化系、放出系ともに80%の精度で能力を引き出せるので合点はいく。

発(必殺技)

  • 百式観音(ひゃくしきかんのん)
  • 背後にとてつもなく大きい観音像が現れて攻撃を行う。ネテロの流の巧みさと、能力発動時から攻撃までの時間が極度に短いためメルエムをして「太刀筋が見えない」と言わしめた。この攻撃に関してのみネテロはメルエムの反応速度を遥かに上回る。具現化能力ではないため観音による攻撃を自在に操れるわけではなく、あくまでもあらかじめ決められた動作を組み合わせて攻撃を行っている。しかしその組み合わせの数は膨大で攻撃パターンを読み切ることは至難である(ただしメルエムはやってのけた)。

  • 零乃掌(ゼロのて)
  • 百式観音の技の中で最も高い威力を誇る。自分のオーラを全て相手にぶつけるため、これをメルエムに放った後ネテロは一気に老け込んだ。

ステータス

  • 念能力
  • 9点。何といってもハンター協会会長である。心源流の師範でもあり多くのハンターが念を学ぶ際にこの流派の教えを授かっている。ゼノによると流の技術が完璧らしく、よどみのないオーラの移動からは次の攻撃が全く読めない。

    この事はキメラアント編で対決したメルエムも痛感しており、百式観音のスピードと流の技術の高さから。自力では勝るメルエムでもなかなか決定打を与えられなかった。ただし念能力者としての盛りは半世紀以上も前の事らしく、現在ではその半分程度の実力しかないらしい。

  • 身体能力
  • 9点。初めて登場した際に高さ数十メートルはあるだろう飛行船から平気で飛び降りて来た。また二次試験終了後の飛行船でキルアたちと鬼ごっこをしていた時にキルアのローキックを受けても全くダメージを受けていなかった。逆に蹴りを入れたキルアのほうがダメージを受けており、鋼鉄のような足と評していた。

  • リーダーシップ
  • 10点。長年ハンター協会の会長を努めており、変わり者揃いのハンターたちをまとめて来た。あの自己主張のとても強いメンチですらネテロを前にすると急にかしこまって言葉使いも丁寧になっていた。

  • 人望
  • 10点。多種多様な個性を持つハンターたち全員から高い信頼と人望を得ていた。特に十二支んの面々はネテロに指定された動物に合わせるため、見た目やキャラまで変えようと涙苦しい努力をしていた。長年ネテロと対立していたパリストンですら内心はネテロの事を好いていたようで、会長選挙では彼なりのやり方でネテロを弔っていた。

  • 分析能力
  • 10点。大勢の人間を見てきただけあってその分析能力は確かなものがある。ゴンとキルアを一目見たときからその素質を見抜いており、二人のことを度々気にかけていた。またネフェルピトーを一目見ただけでその実力をかなり正確に把握しており、こと戦闘面において彼の分析が外れる事はないだろう。

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