ビスケの強さを検証してみる

グリードアイランド編でゴンとキルアの師匠をつとめたビスケ。ウイングの師匠でさらにダブル(二つ星)ハンターの称号を持つ凄い人物だが、実際の戦闘力はどの程度あるのだろうか。作中での戦闘はビノールトやバラといった明らかに格下相手としか戦っていないのでイマイチ真の実力が分からない。そこで予想を交えながらビスケの本当の強さについて迫っていきたいと思う。

旅団と比較

一言に旅団と言っても個々の戦闘力に差があるため、ここでは戦闘員とされるノブナガ、フィンクス、フェイタン、フランクリン、ウボォーギンあたりを比較対象にする。そしてこの中ではウボォーギンが最も比較対象として相応しいだろう。

ビスケは発が戦闘用ではないので、実戦においては身体能力に加えて念の総量とその攻防力の移動が鍵になって来る。これは肉体のみで戦闘を行う傾向にある強化系能力者にも言える事で互いに特別な能力を持っていない者同士だと言える。ウボォーギン以外の団員では個々に特定の能力があり、その能力との相性次第で結果が変わってしまう恐れがある。

それではビスケとウボォーギンはどちらが強いのだろうか。いくつかの項目に分けて考えてみる。

  • 戦闘経験
  • ウボォーギンもかなりの経験があるだろうが、年齢を考えるとビスケのほうに軍配が上がるだろう。これは戦闘中の観察力や対応力に大きな影響を与え、より多くの経験を積めば実力

  • 流の速さ
  • これもビスケに軍配が上がるだろう。流は戦闘において極めて重要な要素だがこれも念の修行期間に比例する。念を覚えて40年以上経つビスケが遅れをとるとは考えずらい。

  • オーラの総量
  • ウボォーギンが勝るだろう。ウボォーギンは強化系を100%に近いところまで極めた念能力者で、それに対してビスケは変化系能力者だ。これはどう考えてもウボォーギンだろう。

  • 身体能力
  • スピードはビスケのほうが勝るだろうが、パワーはウボォーギンが勝るのではないか。しかしこれはどちらも鬼のような体格をしているため判断が難しい。

以上の四点を考えるとビスケに有利な項目が二つ、ウボォーギンに有利な項目が一つ、どちらとも言えない項目が一つとなった。この事から判断するとビスケのほうが僅かに有利だと言える。

しかしビスケに軍配のあったどの項目でも大きな差は無く接戦になるのは必至だと思われる。またウボォーギンがビックバンインパクトという一撃必殺の技を持っているのに対し、ビスケにはそういった類の攻撃が無い事も考慮しなければならない。

これらを総合的に考えるとほぼ互角なのではないだろうか。

ヒソカと比較

おそらくはヒソカに分があるだろう。肉弾戦でしか戦えないビスケに対してヒソカは接近戦でも遠距離戦でも力を発揮できる。また接近戦になればヒソカのバンジーガムを確実に受ける事になり、ビスケがヒソカを倒そうとするにはバンジーガムを攻略しなければならない。

しかしバンジーガムを一度貼り付けてしまえばヒソカは好きなタイミングでビスケのバランスを崩す事ができ、これは一瞬の隙が命取りになる接近戦において極めて大きなハンデを負うことになる。

加えてヒソカはバンジーガムやトランプを駆使することで遠距離戦を選択するこも出来るため戦術に大きな幅がある。また作者の発言によるとヒソカには後二つ能力があるらしく、これを組み合わせてくる事も充分に考えられる。

ゾルディック家と比較

ゾルディック家の家族にも勝てないだろう(シルバとゼノに限る)。特にシルバ相手には勝てる要素が見当たらない。同じ変化系能力者なので念の総量こそさほど変わらないだろうが、身体能力に大きな開きがあるだろう。単純にパワーだけならビスケのほうが上かもしれないが(ただしこれも微妙なところ)、シルバは毒も効かないし斬撃もほとんど通用しない。それに恐らくキルア同様、電気による攻撃も通用しないと思われる。

これに肢曲(しきょく)や肉体操作といった暗殺術が加わり、さらには発による攻撃がある事を思うとビスケの勝機はほとんど見出せない。もっと言えば戦闘経験においても生まれたときから暗殺家業に手を染めているシルバのほうが上だろう。

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