盲目の少女。軍儀の世界チャンピオンでメルエムが余暇の締めくくりとして相手に選んだ。メルエムはそれまでに囲碁やチェスを覚えてから僅か数回の対戦で国内チャンピオンたちを破っており、コムギに対しても何度か対局すれば勝てるものだと思っていた。しかしコムギの実力はメルエムの予想を遥かに超えており、加えてコムギは対局を重ねていく内に自身の能力を飛躍的に向上させていった。
自分自身の存在価値を軍儀によって見出している節があり、負ければ命を落とす覚悟で常日頃から対局に臨んでいる。こういった姿勢はメルエムをひどく感心し、その死に際に合ってコムギともう一度軍儀を打つことを切望した。