ハンター試験で出会った奇術師。暗殺者としてのキルアが自分と同じ人を殺す気配を感じていた。登場開始から現時点まで一貫して桁違いの戦闘能力を持つキャラクターとして描かれている。
快楽殺人者の一面を持っている反面、本質的には戦いそのものを欲するタイプでもあり戦闘意欲を失った場合は相手を殺さずに生かしておく場合もある。何よりも強者との闘いを好み、戦闘能力において高い素質を持っている相手(ヒソカはおもちゃと呼んでいる)を探すためにハンター試験を受けていた。
そこで見つけたゴン、キルア、クラピカ、レオリオを高く評価しており、彼らがハンターとして完成した後に闘うために現在は彼を守ったりサポートしたりしている。イルミがゴンを殺そうとしたした際もこれを未然に防いだり、天空闘技場でキルアとゴンが200階クラスまで上がってきた際も彼らが念による攻撃で致命的な負傷を追わないように、念を覚えるまで200階のロビーに入れさせなかった。
その一方でかなり気まぐれな性格のため、有望だと思っていた相手が思ったような成長をしていなかった場合は容赦なく殺している。天空闘技場で対戦したカストロと対決した際、カストロがメモリ不足に陥っており充分な成長が出来ておらず、かつそのために今後の成長も期待できないと分かると壊れたおもちゃを捨てるかのようにとどめを刺した。
戦闘能力について
高い自在性と応用力を持った念能力に加えて、抜群の身体能力を誇っており戦闘に関しては最高のセンスの持ち主。さらには戦闘の際の心理的な駆け引きや洞察力にも優れており、カストロ戦では僅かな数の攻防でその能力がダブルであることを見抜いた。
戦闘スタイルとしては横綱相撲な所があり、自分から積極的に仕掛けていくというよりは相手に先手を取らせその出方をうかがってから反撃に出るといった事が多いが、これもヒソカが無類の戦闘好きだという事に由来していると思われる。
念能力について
作中で登場する最も代表的な変化系能力者。性格や行動を考えるととてもまともな師匠から念を教わったようには思えないが、実際には自分の系統能力に非常に忠実に能力を習得している。
そのため応用性と精度に優れており、どんな相手に対しても適用可能な戦闘スタイルを支えている。
発(必殺技)
- 伸縮自在の愛(バンジーガム)
- 薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)
自らのオーラにガムとゴムの性質を持たせる事によって粘着性と伸縮性を持たせている。一見するとそれほど大した能力に思えないが、ヒソカの基礎的な戦闘能力の高さと発想力によって実戦において有効性を発揮している。また能力自体が完全に自分の系統能力に属していおり、かつシンプルであるため制約を必要とせず、さらには限りなく応用性が高い事を考慮に入れるとかなり優れた能力であると考えられる。
自らのオーラの様々な見た目と質感に変化させる事で相手に擬態(ぎたい)を装うことが出来る。カストロ戦ではこれを用いて切断された腕周りの皮膚を再現し、あたかも腕が元通りになったかのように演じカストロを動揺させた。戦闘以外でも非常に便利な能力でヨークシン編では、自分の占い結果を改ざんすることで旅団をヨークシンに留まらせ、クロロとの一対一になれる機会を掴んだ。
総合データ
- 念能力
- 身体能力
- リーダーシップ
- 人望
- 分析能力
8点。現在も発展途上にあり、ゴンとキルアと同じく着実に成長している様子。変化系能力者という事もありオーラの総量こそ並外れて多いわけではないようだが、使い方が実に秀逸で得にバンジーガムとドッキリテクスチャーの応用性と自在性は作中の全能力の中でも屈指。
8点。三次試験のトリックタワーでは昨年、半殺しにした試験官トガリが復讐のために無限四刀流と呼ばれる技を繰り出してきた際、空中で無作為に動く刀の動きをわずかな時間見た後にこの刀を受け止めた。トガリは刀を受け止められるようになるのに半年の修行を必用としたらしく、如何にヒソカの身体能力が高いのかが分かる。
4点。そもそも団体行動とは無縁の人。旅団に入ったのもクロロと戦う事が目的であり、さらには活動自体にすらほとんど参加していない。
6点。判断が難しい。生粋の変人でかつ快楽殺人者の一面があるため人望があるとは言えないが、妙に憎めない人物でもある。少なくとも読者からは人気を博している登場人物の一人でありその点を考慮した。
8点。カストロ戦でも優れた分析力、洞察力を発揮したがヒソカの分析力が最大限に発揮されるのは戦闘において才能ある人物を見つける時だろう。ゴンやキルアは誰が見ても明らかに優れた素質の持ち主だが、レオリオは一次試験ですらリタイアしそうになっておりとても有望な人材には見えなかった。それにも関わらずヒソカはレオリオの素質を認めており、結果としてレオリオはハンター試験に合格してしまった。