漫画でよくありそうな能力で作中の能力を見ても放出系能力者に思える人物は多いのだが実際のところ驚くほど少ない。最も印象的な放出系能力者は幻影旅団のフランクリンだが、それ以外にはあまりいない。特に主人公の周りの人物にいないせいで印象が薄くレオリオが当初、強化系と目されていたにも関わらず結局、放出系能力者になったのはその辺の兼ね合いもありそうだ。
放出系に属する登場人物
- レオリオ
- センリツ
- フランクリン
- レイザー
- モントール
- ポックル
- ナックル=バイン
- シャッチモーノ=トチーノ
- リーベルト
※作中で能力を見たキルアが予想。ハンターズガイドにも放出系と記載あり。
一坪の海岸線を手に入れるために一回目にレイザーを訪れた際にボクシングでKOされた味方の人間。
ノストラードファミリーの護衛の1人でフランクリンに射殺された人。
天空闘技場でキルアに電流を浴びせて逆に自分が感電して気絶した。
放出系に属する能力
- 七色弓箭(レインボウ)
- 爆発的推進力(オーラバースト)
- 天上不知唯我独損(ハコワレ)
- 俺の両手は機関銃(ダブルマシンガン)
- ジャジャン拳法 パー
こうして列挙してみると本当に少ない……。レイザーの能力は登場してはいるが名称がなく、またレイザーはどっちボールをしていただけなので発は見せていない。
放出系の弱点
弱点というよりは放出系という能力の性質そのものに言える事なのだが、それだけで能力を完結させようとするとどうしても能力の幅に限界が出てしまう。放出系の性質は肉体からオーラを飛ばすというものだが、この性質のみで成立する能力となるともうほとんど存在しない。放出系として最も代表的な能力は俺の両手は機関銃(ダブルマシンガン)やジャジャン拳法のパーだが、こういったタイプ以外の能力にするにはたいていは他の系統能力を複合するしかなくなる。
それ自体はどの系統でも言える事だが問題は放出系の場合、能力を複合する事が困難だという事実にある。その原因は放出系が強化系と操作系の間に位置している点にある。
仮に操作系との複合技を考えるのであれば何かを遠隔操作するという事になるが、この能力であれば操作系能力者が使用したほうが強力な能力になりやすい。よほど離れた場所から遠隔操作したいなら放出系のほうが便利だろうが、たいていは自分から見える範囲くらいで操作するのだから操作自体の精度が高いほうが有利だ。
一方、強化系との複合はそもそも新しい性質を持った能力を生み出せない。早い話しオーラで何かを強化するというのは戦闘用の能力であれば当然であり、俺の両手は機関銃(ダブルマシンガン)や七色弓箭(レインボウ)も強化系との複合技だと言ってもいい。
具現化や操作系は隣り合っている系統が事実上一つしかないものの系統の性質上、自らの系統だけで能力が成立しやすい傾向にある。そう考えると放出系は全系統の中で最も厳しい環境に置かれた系統能力なのかもしれない。