マチ 

幻影旅団の団員。旅団結成以来のメンバー。非常に鋭い目付きをしており、容姿全般においてキルアと似通っている。他人に対してあまり同調したり仲良くするタイプの人間ではないが(特にヒソカに手厳しい)、仲間意識は強くパクノダが団長を救うために一人で交渉に行こうとする際には、止めようとするフィンクスフェイタンを力づくでも足止めしようとしていた。

また感が非常に当たるようで、クロロもマチの感にはかなり信頼を寄せている。ゴンとキルアに関しても鎖野郎(クラピカ)と関わりがあるとして、結果としてパクノダの調査でも知りえなかった真実にいち早く辿り着いていた。

旅団における立場

念能力の性質上、敵の捕縛と追跡、仲間の治療を担当している。身体能力が高いため戦闘にも参加する機会が多いようでヨークシンでも何度か戦闘シーンがあった。

また先ほども述べた非常に当たる感によって状況を分析したりもする。ベーチタクルホテルでパクノダと合流した際、クロロが真っ先にゴンとキルアを再度調査させたのはマチの感をかなり当てにしている証拠だろう。

念能力について

念系統 変化系
オーラを変化させて念糸を作る変化系能力者。現在出てきた能力を見る限り自系統に非常に忠実な能力者であるようで、戦闘の際に念糸を強化する以外はほぼ変化系能力のみを使用している。ヒソカの性格別系統判断では変化系は嘘つきで気まぐれらしいが、マチに関して言うと当てはまってなさそう。

発(必殺技)

念糸を作り出してこれを様々な状況に応じて使っている。戦闘、捕縛、追跡、治療と非常に応用の幅がある能力で作中で登場した中で最も応用力がある能力の一つだと言える。逆にそれぞれの精度には限界があるようで、キルアを捕縛した際は闇に乗じて関節を外し脱出されている。

  • 念糸縫合(ネンシほうごう)
  • 念糸を使い切断された腕や肉体を縫合する能力。物凄い速度で縫うことが可能であり、かつ筋繊維や神経をほぼ100%つなぎ合わせる。ただし純粋に縫合を行うだけなので、傷を完治させるには対象者自身の回復力が不可欠になるため、この点がピトーの玩具修理者(ドクターブライス)と異なるである。ヒソカはこの能力を大変気に入っており(単にマチを気に入っているだけかもしれないが)、本人曰く間近で念糸縫合(ネンシほうごう)を見るために怪我をするらしい。

パクノダ

パクノダ

出典:HUNTER×HUNTER 冨樫義博

幻影旅団の団員。愛称は「パク」。旅団結成時からのメンバーで団員No.は9番。大人の女性らしく落ち着いた口調と物静かなオーラを漂わせている。自分が決めた事は貫き通す性格のようで、クロロが捕えられた際にクラピカとの交渉に一人で行かせる事をフィンクス達に反対されたが、彼らの静止を振り切ってでも行こうとしていた。

人情に厚い所があるようでクロロが捕えられた際には、クラピカの思惑通りになろうともクロロの身の安全を優先する決断をした。またゴンとキルアを連れてクラピカの元に行く際に、彼らが手負いの自分を振り切って逃げなかった事にとても感謝していた。

旅団における立場

相手の記憶を探る念能力を持っていることから最も信頼されている尋問係りである。シャルナークはパクノダの能力が代わりの効かないレアなもののため、旅団として失うわけにいかないと発言しており、旅団の中でパクノダがとても重要な存在であることを明言している。同様にクロロもパクノダを旅団の活動における生命線と位置付けており、他の団員によって守られる存在だとしている。

パクノダがいない際はフェイタンが拷問を担当したり、物凄くよく当たるマチの感などが旅団の行動を左右する情報要因になるが、情報の質や信頼性という面でパクノダが提供するものは絶対視されている。

念能力について

念系統 特質系
相手の記憶を読み取る能力なため、どう考えても特質系以外はあり得ない。ただし記憶弾(メモリーボム)は具現化系に属している能力であるため若干具現化系よりの特質系なのかもしれない。

発(必殺技)

基本の能力としては対象者に触れながら質問をすることにより、相手の記憶を呼び起こして質問内容に対して相手が知っていることを読み取る能力がある。この能力は記憶の最も深い部分である原記憶を読み取るため偽証は不可能になる。しかしパクノダ自身や旅団などがこの能力に対して過度の信頼を置くあまり、不適切な使用方法を行い鎖野郎(クラピカ)と関係のあるゴンやキルアから情報を聞き逃してしまった。この事からも使い方(質問の仕方)が非常に重要になる能力であることが分かる。

  • 記憶弾(メモリーボム)
  • 普段は戦闘用に使っている拳銃に具現化した特殊な銃弾を入れて放つ。放たれた相手はパクノダが共有しようとした記憶を得ることが出来る。一度に大量の情報を相手に伝える事が出来るため、口で話すのが面倒な際に役立つ。結果としてこの能力のおかげで旅団全員がクラピカについての詳細な情報を知ることになる。

シャルナーク

幻影旅団の団員。愛称は「シャル」。盗賊とは思えない人の良さそうな風貌と頭脳明晰さを併せ持つ。どう見ても善人にしかみえず無暗に人を殺しそうな人間には思えないが、旅団結成当時からのメンバーでかつ流星街出身者でもあり、見た目からは想像も付かない過去と本性を持ち合わせているようである。

知識が非常に豊富で、ウボォーギンがヒルの毒を受けた際には何かで調べる事なくヒルの種類を見極めて毒への対処法を教えていた。また嘘が苦手のようで、ウボォーギンがマフィアの人間相手に闘っている際に他のメンバーとポーカーをしてぼこぼこに負けていた。

携帯電話(念能力の道具としても使用)を他人に乱暴に扱われるのを嫌っており、それをされると普段の穏やかな口調が少し怒りっぽくなる。

旅団における立場

プロハンターでもあるためハンターサイトを通じて様々な情報にアクセスし、情報収集の面からも旅団を支えている。クロロが不在の際はシャルナークが団員の指揮をとる傾向にあり、他の団員もそのことに不満はないようである。

しかしクロロと比べると統率力に欠ける所があり、意見が激しく対立した際にはリーダーシップを発揮してそれらをまとめることが出来ない。典型的ん参謀タイプである。また分析力に長ける反面、状況を固定化して考えてしまう側面がありその事をフランクリンにたしなめられた。

念能力について

念系統 操作系
アンテナを指して携帯電話の操作によって対象者を操る典型的な操作系能力者。携帯画面はアプリゲームのようになっておりシャルナーク自身、まるでゲームをプレイするかのように人を操っている。

発(必殺技)

  • 携帯する他人の運命(ブラックボイス)
  • 携帯電話で他人を操る能力。アンテナを指した人間の行動を携帯によって操作できる能力で、アンテナが外れるか対象者が完全に死ぬかすると操作出来なくなる。操作は手動モードと自動モードの両方があり、戦闘の際は手動でそれ以外の雑務の際には自動でやるようである。

  • 自動操作モード
  • アンテナを指すことで自身のオーラを急増させる。一時的に物凄い力を得る一方で肉体への疲労の蓄積が尋常ではないようで、キメラアントとの闘いで使用した際には筋肉痛が2、3日は続くと発言していた。

ネフェルピトー

ネフェルピトー

出典:HUNTER×HUNTER 冨樫義博

ネフェルピトーはキメラアント編でメルエムの護衛軍として登場した。生まれながらにして念能力を習得しており、他のキメラアントとは比較にならないほどの戦闘能力を誇る。登場した時点では恐らく作中最強のキャラクターだったと考えられる。カイトは一瞬見ただけで死の危険を感じゴンとキルアにその場から立ち去るよう指示し、ネテロも一目見て自分以上の使い手であると感じた。

ネフェルピトーとネテロの両方を見たキルアやコルトもネフェルピトーのほうが実力が上だと判断しており、作中で登場したハンターの中で恐らく最強の実力を誇るネテロ以上の実力者だった可能性が高い。

また円の形が特殊でかつ範囲が非常に広い。円形にオーラが伸びるのではなく、アメーバ上に伸びており最も長い部分は2㎞に達する。それまで登場したキャラクターの中で最大の円の範囲がゼノの300mである事を考えると、いかにネフェルピトーの円の範囲が広いかが分かる。

“ネフェルピトー” の続きを読む

ヒソカ 

ハンター試験で出会った奇術師。暗殺者としてのキルアが自分と同じ人を殺す気配を感じていた。登場開始から現時点まで一貫して桁違いの戦闘能力を持つキャラクターとして描かれている。

快楽殺人者の一面を持っている反面、本質的には戦いそのものを欲するタイプでもあり戦闘意欲を失った場合は相手を殺さずに生かしておく場合もある。何よりも強者との闘いを好み、戦闘能力において高い素質を持っている相手(ヒソカはおもちゃと呼んでいる)を探すためにハンター試験を受けていた。

そこで見つけたゴン、キルア、クラピカレオリオを高く評価しており、彼らがハンターとして完成した後に闘うために現在は彼を守ったりサポートしたりしている。イルミがゴンを殺そうとしたした際もこれを未然に防いだり、天空闘技場でキルアとゴンが200階クラスまで上がってきた際も彼らが念による攻撃で致命的な負傷を追わないように、念を覚えるまで200階のロビーに入れさせなかった。

その一方でかなり気まぐれな性格のため、有望だと思っていた相手が思ったような成長をしていなかった場合は容赦なく殺している。天空闘技場で対戦したカストロと対決した際、カストロがメモリ不足に陥っており充分な成長が出来ておらず、かつそのために今後の成長も期待できないと分かると壊れたおもちゃを捨てるかのようにとどめを刺した。

“ヒソカ ” の続きを読む