何かと強さの程度を巡って議論が交わされる幻影旅団。特にグリードアイランド編以降に出てきた登場人物と比較される事が多いが、今回はグリードアイランド編でのラスボス的存在であるゲンスルーと旅団で最も実力が詳細に分かっているウボォーギンを比較してみたい。
まずはそれぞれの戦闘能力とその特徴について見くことにする。
お互いの戦闘スタイル
ウボォーギンは純粋なパワー型強化系で接近戦での打撃戦を得意にする。必殺技であるビックバンインパクトは非常に強力で発動の際に必要な条件もなく、オーラを溜める時間もさほど長くは無い。またビックバンインパクトを使わずとも錬や硬の状態で攻撃するだけでも、強化系以外の念能力者では無事では済まない。
一方、ゲンスルーは具現化系能力者で系統で考えると接近戦はあまり得意にしていないはずだが、リトルフラワーと洗練された流(オーラの攻防力移動)によってこれを克服している。特に接近戦においてリトルフラワーの威力は脅威で、強化系のゴンですら硬を使用しなければ爆破によるダメージを防ぐことは出来なかった。
ウボォーギンが圧倒的に有利
二人の戦闘スタイルを考慮すると間違い無く打撃戦になるだろうが、その場合かなりの確率でウボォーギンが勝つだろう。理由は単純でウボォーギンのほうが接近戦に向いているからだ。通常の念を使った打撃戦では具現化系のゲンスルーでは強化系を極めたウボォーギンには歯が立たない。具現化系能力者はオーラによる肉体強化を強化系の半分程度しか行えず、これと両者の体格差を合わせて考えるとゲンスルーの打撃などウボォーギンからすればハエが止まった程度にしか感じないはずだ。
ゲンスルーにとっての頼みの綱はリトルフラワーによる攻撃だが、率直に言って唯一の発動条件であるつかむという行為そのものが出来ないだろう。戦闘になればゲンスルーはまず、ウボォーギンの攻撃に対して防御に徹さなくてはならず攻撃に移れる場面など訪れないからだ。仮にリトルフラワーによる攻撃が成功したとしても、果たしてウボォーギン相手にダメージを与える事が出来るのだろうか。
ウボォーギンの防御力の高さはヨークシンでの戦闘で証明済みだ。走行車両用の徹甲弾を頭に受けてもかすり傷一つ追わず、戦車も破壊するスーパーバズーカ砲でさえ片手で受け止めてしまうほどの防御力だが、リトルフラワーの威力はどう見てもスーパーバズーカ砲よりも低いだろう。ゴンでこそ硬を使わなければガードし切れなかったが、ウボォーギンなら堅でも充分に防御可能だろう。
戦闘中は堅が基本である事を考えると、ゲンスルーの唯一の希望であるリトルフラワーですらダメージを与えられずに終わりそうだ。むしろリトルフラワーを行う際、ゲンスルーは被爆を避けるために手を凝でガードしているためその隙に顔面を殴られれKOするのではないか。