念能力における概念の一つ。自らの念能力に対し制約と誓約を課すことによってその威力と精度を著しく向上させることが出来る。これは念能力が能力者の心理と深い関わりを持つ特性から来ており、より厳しいルールになるほど能力がより高く向上する。
一般には制約と誓約という形で表現されているが、作中に出てくる能力者のほとんどは「制約」のほうだけを自らの念能力に取り入れているケースが多く、純粋に制約と誓約の両方を取り入れている能力者はクラピカくらいだと言える。
制約と誓約の両方を取り入れた人物
- クラピカ
- クロロ
作中で最も分かりやすい形で制約と誓約の両方を取り入れた人物。中指の鎖(チェーンジェイル)に対して「旅団以外には使わない」という制約と「旅団以外に使った場合は命を絶つ」という誓約を立てた。作中では述べられていないが、恐らく制約のみを課すよりも制約と誓約の両方を課した方が能力がより向上するものと思われる。
盗賊の極意(スキルハンター)。その高度な能力を手に入れるために制約と誓約を取り入れている。制約は「相手の能力を見る」「相手に念に対して質問し、相手がそれに答える」などの制約がある。さらに「能力を盗んだ相手が死んだ場合は能力も失う」という誓約がある。この誓約に関しては時に誓約ではなく、制約だと勘違いされやすいが「能力の喪失」は誓約を破った際に起こる現象なので誓約になる。
制約のみを取り入れた代表的な人物
- カイト
- キルア
- ゴン
発動条件にルーレットを加えることにより、複数の中から自分が望む能力を選択出来ないという制約を課している。これによって9種類もの能力を一定以上のレベルで使用することを可能にしている。
能力使用前に充電するという制約を課している。これによって電気を具現化する必要を無くし、必要以上にメモリを消費せずにしている。最もそもそも電気を具現化出来るのかどうかは定かではないが。
能力発動前に技名を声に出して言う。これによってオーラの量が通常時よりも遥かに多くなる。
誓約のみを取り入れた人物
ゴンがキメラアント編においてネフェルピトーと対峙した時にゴンさん(変異後のゴンのこと)になった際に使用したと考えられる。「自分の存在を捨てる」という誓約によって途方も無い強さを手に入れた。
制約と違い誓約は自分自身を犠牲にするという高いリスクを取るため制約をかけるよりも高い効果が得られると予想出来る。ただし制約の場合その性質上、複数の制約をかけるということが可能なのでそれによって幾らでも能力を強くすることが出来る。
一方で誓約の最大値はゴンが行った「存在を捨てる」という行為であり、かつそのような類の誓約は通常かける事が出来ないため、実際は誓約によって強くなるにも限りがある。