念能力の全て

念能力の全て

出典:HUNTER×HUNTER 冨樫義博

人間(生命)がもともと持っている肉体に纏っているオーラと言われる生命エネルギーを活用する事によって肉体を強靭なものにしたり、物体を強化したりする能力を念能力と呼ぶ。念能力が使えるようになるにはオーラが発生する部分である精孔(しょうこう)を閉じている状態から開いている状態にする必要がある。

これをするためには修行によってゆっくり開くか、念能力者からオーラを送ってもらい強引にこじ開ける二通りの方法がある。ゴン達は(恐らくクラピカも)ウィングによって強引にこじ開ける方法をとっており、それに対してズシはゆっくり開いた。強引にこじ開ける方法は外法と呼ばれており、ウィングも本来はこの方法を二人に使うのを快く思っていなかった。

ただしこの方法のデメリットについて説明されている箇所は一切なく、何故これが外法なのかは不明である。

四大行

念能力の基本。ゴン達はウィングによってこれを教えてもらった。ただし発に関してはほんの触りを教えてもらっただけで、実際に二人が教わった四大行は纏(てん)と錬(れん)の二つだった(絶は勝手にマスターした)。

  • 纏(てん)
  • オーラを前身によどみなく纏わせる技術。念能力の最も基本となる技で二人も最初にこれを教わった。そのため念の基礎修行の中でも極めて重要な部分を占めており、慣れれば寝ながらでも出来るようになる。

  • 絶(ぜつ)
  • 精孔(しょうこう)を閉じてオーラを完全に封じる技術。念能力が使えない人間でも少量のオーラを発しているのだが、絶はそれよりも少ない状態にする。そのため念による攻撃に対して全くの無防備になるため、防御力が著しく落ちる。その代わりオーラが発せられなくなることにより存在感が極度に薄れるため、身を隠したり追跡を行ったりする際に役立つ。

  • 錬(れん)
  • オーラを通常の状態よりもかなり多く出す技術。戦闘の際には必須となる技で、これを行うことによってオーラの攻防力が著しく上がる。そのため念を覚えたての能力者にとっては、戦闘の際に錬をどのくらいの時間維持出来るのかが重要になってくる。

  • 発(はつ)
  • 自らのオーラを自在に操る能力。個々の系統によって異なった特性が現れるため、この修行を行う前に水見式と呼ばれる方法で自分の系統を調べる事が一般的。

応用技

ウィングが基本の四大行を教えた後、新たな師匠となったビスケが二人に応用技について教えた。ただしビスケが教えていない応用技もあり、作中にそのいくつかが登場している。

  • 凝(ぎょう)
  • オーラを目に集中させる事によって相手が隠(いん)によって隠している念を見抜くことが出来る。戦闘の際にはこれを頻繁に行うことが必須となる。ゴンとキルアがウィングに教わった唯一の応用技でもある。

  • 隠(いん)
  • 自分が具現化したオーラなどを物理的に見えなくする技術。変化系や具現化系の能力者がよく使う技で相手が凝を使わない限り見破られる事がない。

  • 円(えん)
  • 普段は自分の体の近くで纏っているオーラを離れた所まで伸ばす事によってその範囲にある全てのものに対して、あたかも触れているかのように存在を察知することが出来る。かなりの高等技術のようでノブナガですら5mまでしか伸ばすことが出来ない。

  • 周(しゅう)
  • 自分の肉体だけでなく持っている物体にまでオーラを纏わせる技術。これにより物体の力を強化する事が出来るが、維持するためには纏(てん)などの基本技とは桁違いのオーラのを消費する事になる。

  • 堅(けん)
  • 戦闘において防御の要となる技術。オーラを一時的に増幅させる事により体全体の防御力を上げる。錬(れん)とどこが違うのかがよく分からない。

  • 硬(こう)
  • 堅とは対照的に攻撃のための技術。オーラを一か所に集中させる事で攻撃力を著しく上昇させる。ゴンがグリードアイランドのプレイヤー選考会のためにマスターした能力も硬(こう)である。

  • 流(りゅう)
  • 戦闘の際に状況に合わせてオーラの攻防力を移動させる技術。オーラの攻防力移動は戦闘において最も重要な要素の一つで、肉体の動きにオーラが付いてこなければ攻防の両面において大きな足かせになるため、これが如何にスムーズに出来るかが念能力者の戦闘力を大きく左右する要素になる。

系統

念系統
全ての念能力は自分の系統能力のみしか100%の割合で習得する事が出来ない(精度に関しても同様だが、クラピカだけは例外)。自分の系統に対して隣り合っている系統能力に関しては80%、その隣は60%、反対に位置する系統に関しては40%の精度、習得しか出来ない。ただし特質系以外の念能力者は特質系能力に関しては全く習得する事が出来ない。

この並びのため全ての系統の中で強化系が最もバランスよく全ての系統能力を高める事が出来るため、戦闘においては最高のパフォーマンスを発揮しやすい傾向にある。一方、操作系や具現化系は特質系にとなりあっているため80%の精度、習得が出来る系統が一つしかないため念能力のバランスが崩れやすい。

制約と誓約

自分の念能力に関して制約を設定する事でその威力を著しく向上させる事が出来る。制約を厳しくするほど念能力の精度は上がるがそれは誓約を破った際のリスクが高くなる事を意味しており、クラピカの場合はチェーンジェイルの能力を無敵に近いものにするために「旅団以外に使えば死ぬ」という誓約を結んだ。

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