裏社会の頂点に君臨する十老頭。彼らが自らの組織における最強の武闘派を選出して結成した組織を陰獣と呼んでいる。十老頭が年に一度集まるヨークシンのオークションの際に十老頭の実行部隊として活動する。具体的な仕事としては商品の運搬や会場の警護などがあり、幻影旅団による会場襲撃時には緊急招集され旅団の討伐を任された。
10人全員が一流の念能力者で十老頭が誇る最強集団に相応しい戦力を持っている。その実力は崖のうえから見ていたシャルナークも賞賛するほどで、作中登場時点では最強クラスの念能力者だったと考えられる。
しかしその実力とは裏腹に作中では旅団の噛ませ犬として描かれており、登場してから間もなく全員が旅団に倒されることになった。ただし梟だけはクロロが能力を盗んだため殺されずに解放されている。
構成員
- 蚯蚓
- 蛭
- 病犬
- 豪猪
- 梟
最初に登場した陰獣。もはや人ならぬ姿をしている。土の中を自在に動き回ることができるうえ、土の中では地上にいる時の数倍の力を発揮する。ウボォーギンに最初に殺された人物でもある。
体内に大小無数のヒルを飼っている。彼も優れた念能力者であることは間違いないのだが、体内にヒルを飼っていることと念能力がどのように関係しているのかは不明。
シャルナークをして「かなり鍛えられた念能力者」と言わしめた人物。ウボォーギンの皮膚を噛み切るほどの力を持っていた。
小柄な男で体毛を操る能力者。ウボォーギンの攻撃ですら体毛を駆使して無効化してしまう。しかし最終的にはウボォーギンの音を利用した攻撃を受けて絶命した。
オークション会場の商品運搬を担当している人物。クロロが彼の能力を盗んだため陰獣の中で唯一殺されずに済んだ人物となった。
陰獣の悲劇
登場して間もなく旅団に倒されたため「雑魚キャラ」が定着してしまった陰獣だが、裏社会の最高権力者である十老頭の最強部隊であることを考えるとかなり強かったと思われる。
実際その後十老頭が集めてきた世界的にも優秀とされる暗殺者ですら旅団には歯が立たなかった(ゾルディック家を除いて)ことを考えると、旅団に敗れたのはそれほど汚点ではないだろう。